あおぞら活動

 1944年,たくさんの子供たちを乗せた沖縄からの疎開船「対馬丸」は悪石島沖で撃沈され,今も海底深くに眠っています。
 そのときに犠牲となった方々に追悼の意を表し,悪石島には「対馬丸慰霊碑」が建てられています。
 悪石島学園の子供たちは,毎月第3金曜日に「あおぞら活動」(対馬丸慰霊碑とその周辺の清掃活動)を行っており,慰霊碑に込められた歴史や思いを学ぶとともに,命の尊さや平和の大切さを考えながら,心を込めて追悼しています。
 毎年,対馬丸が撃沈された8月22日には,島民の方々とともに清掃や慰霊を行う「対馬丸慰霊祭」を実施しています。

 

 

 

 春の遠足

 4月には春の遠足が行われます。子どもたちは学校から港まで歩き,港に着くと島民の方々も交えた釣り大会が行われます。釣れた魚の長さを競い,子どもたちは表彰を目指します。お昼には島民の方から新鮮な魚がふるまわれるなど島全体で楽しむ学校行事です。

 

 たけのこ採り

 悪石島の名産品である大名筍を採り,郷土や自然の恵みのありがたさを体感し学びます。竹が生い茂る中を子供たちはたくましく進んでいき,毎年たくさんの筍を収穫します。
 収穫した筍は焼き筍や湯で筍にし,みんなでおいしくいただきます。

 悪石島大運動会

 悪石島学園の運動会は,島民の方々も参加する,島を挙げての大運動会です。子供たちにとっては,体育の学習で練習し磨き上げてきた技を保護者や島民の方々に披露できる絶好の機会です。紅白に分かれて披露される応援合戦や紅白対抗リレーは毎年白熱し,応援にも力が入ります。

 

 

 トカラマラソン(持久走大会)

 毎年10月にトカラ列島有人7島を巡りながらマラソンを行う「トカラ列島島巡りマラソン大会」が実施されます。悪石島でのスタートに合わせて,学園の子供たちも同じコースを走ります。勾配の急な坂が続くのが特徴的な悪石島のコースを力いっぱい駆け抜けます。

 収穫祭

 4月に学園のみんなで植えたさつま芋は,悪石島の雨と日差しと子供たちの愛情たっぷり受けて大きく育ち,秋に収穫の時期を迎えます。収穫したさつま芋は,豚汁や焼き芋,ゆで芋などにして,保護者や島民の方々と一緒に味わいます。また,給食にも登場して自然の恵みを存分に味わい,食に対する感謝の心が育まれます。